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   「コミュニケーション力」ってなにと問われたら。

企業が社員に求めるスキルとしてトップランキングされる「コミュニケーション力」。一方、ビジネスパーソンや社会人になる前の学生が考える、身に着けるべきスキルにトップランキングされるのも、「コミュニケーション力」。

新入社員に対する意識調査で、これから身に着けたい、伸ばしたい力として、第一位がコミュニケーション力(62.6%)、二位以下専門知識(35.1%)、プレゼンテーション力(31.1%)、論理的思考力(27.4%)と続くとの調査結果がありました(参考㈱リクルートマネジメントソリューションズ「2020年新入社員意識調査」2020.06.30公表)。やはり、だんとつの一位でコミュニケーション力を身に着けたいと考えている人が多いのですね。

 

実際、私たちが日常的に使う「コミュニケ―ション力が大事だから」「コミュニケーション力がある人」あるいは「コミュニケーション力がないとビジネスは成り立たない」…の、「コミュニケーション力」とはいったい何を指しているのでしょうか。世の中には、コミュニケーション力に関する書籍や講座はあふれています。ビジネスパーソンなら、必ずと言ってよいほど書籍や講座で学ぶ機会は少なからず持っているに違いありません。「コミュニケーション力」って何ですか?と問われたら、どうこたえるでしょうか。人によって、コミュニケーション力の捉え方はさまざまだと思われます。あまりにも、スコープがひろいですね。日常的な会話なら、わざわざ学ばなくてもすでにひとは行っていることです。マナーの観点のコミュニケーションも、社会人として(人として)は基礎力として備えるべき当たり前のことです。お互いが気持ちよく、尊重し正しい言葉をかけあいましょう…、的なところも、然りです。

 

ビジネスシーンにおける、言い換えると企業・組織が求めるところの「コミュニケーション力」について考えたいと思います。コミュニケーションの定義や言葉の意味に関する概念は諸説ありますが、《目的を共有する》ためと、《共感力を高める》ためであり、最終的には《協働力を高める》ためではないでしょうか。心を合わせ、成果を高めるということですね。人を巻き込む力が求められます。コミュニケーションの成果として、「情報の共有化」、「他者の協力・賛同を得る」、「人間関係の構築」などが挙げられます。「コミュニケーション力とは、目的を共有し、共感力を高め、協働力を高めるために必要なスキル」とここでは定義しておきます。

 

ひとことで、「コミュニケーション力を高める」といっても、簡単なことではなさそうです。どんなに、本を読んでも、講座を受けても、スキルアップできたという実感が得られないはずです。本来の目的を把握したうえで、望むことが肝心です。《目的を共有する》ためにはどうしたらよいのか。《伝達精度を高める》ことが求められます。いわゆる「伝える力」ですね。ではそのためにはどうしたらよいでしょうか。《情報理解度を高める》工夫が求められます。では、そのためには?情報を整理する力、適切な言葉、用語を用いる知識、表現力を高めるトレーニングなどが手段として挙がります。では、《共感力を高める》ためには?互いの立場を察する力や、他者の考え・意見を受け入れるなど《受容力を高める》ことが大切であり、考え方を統合する力を備え、《解釈力を高める》能力も磨くと良いと思われます。ほかにも、手段はまだまだあるでしょう。主なところだけを抜きました。

 

いかがでしょうか。コミュニケーション力も奥が深いですね。そのスキルを何のために身に着けるのか、と考えると本来の目的を捉えることができ、スキルアップの最速化、質の向上に役立ちます。先に挙げた手段の中で、苦手なところから確実にレベルアップしていくのも良い方法ですね。

 

コミュニケーション力を高めるための手段である、情報理解力を高める、情報整理力を高める、考え方を統合する、解釈力を高める、……これらには、「論理的思考力」が必要です。つまり、論理的思考力を備えている人は、「正確に伝える」スキルや「正確に情報を受け取る」力、また「複数の考え・意見から解を統合していく」力をすでに備えているともいえます。確かに、論理的思考を備えている人は、相手の話を整理しながらキャッチし、よりわかりやすく他者へ伝えることを自然としています。

また、解釈力を高める、受容力を高める、考え方を統合しよりよい解を生み出す、……これらには「創造的思考力」が大きく貢献します。相手の立場や、自分以外の意見の文脈を想像し、あらたな視点を見出すことができるということですね。

ビジネスシーンにおける「コミュニケーション力」を高めるために、本来の目的をしっかりと捉えて、まずは「論理的思考力」や「創造的思考力」から身に着けるほうが、早道かもしれません。

 

究極の問題解決の技術である「ファンクショナル・アプローチ」のスキルを身に着けると、論理的思考・創造的思考が共に備わります。

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村上紀子