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【リーダーシップ】定義と効力

「リーダーシップ」と聞くと、どのようにイメージされるでしょうか。「人を導く力」、「人を鼓舞する力」、または「成功に導く統率力」などが挙がると思われます。誰もが、「備えたい力」と思っている力です。

一方で、「自分には、さしあたっては必要ない力」と考えている人も存在します。果たして、本当に「さしあたっては必要ない」と言えるでしょうか。

取り巻く環境が大きく変化し、個の価値観や生き方も多様化していくなかにおいて、「リーダーシップ」を開発し続ける意義を認識し、実践していくことが、今まさに求められており、今後ますますその重要性は高まると同時に、成果に結びつける強みにもなり得ます。

 

■「リーダーシップ」の定義

「人を導く力」、「人を鼓舞する力」、「成功に導く統率力」も含めて、『影響力』とよく定義されています。動機や行動を引き起こす影響力であると定義することができます。

筆者は、「リーダーシップ」を次のように定義しています。

『リーダーシップとは、誰かに、未来に向かって希望を抱かせ、行動を起こさせる影響力である。』

さらに、「誰か」とは、「自分自身、そして他の人々である」としています。

 

なぜ、そのように定義したのか、「Legend Leadership Development Official Program」や、「レジェンドのリーダーシップ集中講座」ではその詳しい分析プロセスもお伝えしていますが、端的に述べると、人が目的に向かい意志をもって行動するのは、希望という原動力があるというところが一つのポイントです。効果的な「リーダーシップ」は、ビジョンを示すだけではなく、希望を抱かせ、人を鼓舞し、突き動かす動機を芽生えさせ、行動を引き起こすのです。

では、「誰か」に、自分自身をも含めるのは何故なのか、次に述べます。

 

■「リーダーシップ」、「セルフリーダーシップ」、「オーナーシップ」の関係

図1)Leadership, Self-leadership, Ownership

「リーダーシップ」は、他者への影響力、チームやグループを統率し、成功へ導く影響力といわれます。ここで、忘れてはいけない重要なことがあります。

それは、「他者を統率することが出来る人は、前提として、自分自身も管理・向上させることが出来る人である」ということです。自らの役割、意思決定に責任をもって対峙することができる人や、自身の目標達成や自己成長に向けての努力や実践が出来る人が、他者を統率し、成果を上げることが出来得ると言えるでしょう。

「リーダーシップ」は、「セルフリーダーシップ」や「オーナーシップ」を包括しています(図1)。

自分自身の状態がすぐれない時は、リーダーは他者に対して効果的なリーダーシップを発揮できません。言い換えるならば、チームやグループのリーダーは、自分自身の状態が良くない時は、そのことを自認し、対処しなければいけないということです。そして、自分自身を、良い状態にしておくことが出来るよう、自己管理や自己成長への努力が求められます。

 

■「リーダーシップ」の効力について

図2)リーダーシップ「成果の限界」

 

「リーダーシップ」が高まると、どのような効力が期待できるでしょうか。

たとえば、同じ程度の能力を持ったAさんとBさんがいたとしましょう。Aさんは、特に目標も定めずに仕事をすすめています。Bさんは、ゴール設定をしながら、さらに仲間たちを率いれ強力なチームを構築しながら仕事をすすめています。同時間軸で区切ったとしたら、成果の大きさは一目瞭然です。

リーダーシップ力は、能力を最大限に活かすことができる限界値に関与しており、学習や仕事の成果を高めることに大きく影響していると考えます。

「成果=リーダーシップ力×能力」

このような数式で表すことができます。

 

■リーダーシップ開発

「リーダーシップに興味を持ち、様々な書籍を読んではみたが、一般論での理解に終わった」という感想をよく耳にします。一般論での理解も大切ですが、さらに重要なことは、リーダーシップ開発に「具体的に、実践的に」乗り出すことです。意識的に、動くということです。

リーダーシップ開発には、実に様々なスキルの積み重ねや組み合わせが存在します。意思決定や目標達成等への責任、対人力、コミュニケーション力、レジリエンス、……さらには倫理観、誠実さ等、人としての高潔さまでも行きつくところです。ゆえに、「具体的に、実践的に」着手することが、難しいのかもしれません。

一方、「リーダーシップ」を意識せずとも、高いレベルのリーダーシップ力を有している人がいることも事実です。しかし、そこには「再現性」を見出し難いことも、事実ではないでしょうか。何が出来ていて、何が必要なのか、どのような働きをすれば、その人のようにフォロワーの人々が熱意をもって行動してくれるのか—。一体どのような努力を重ねたらよいのか、直ぐに解明するのは容易なことではありません。

具体的なステップ、具体的なリーダーシップ開発に役立てるために構成されたのが、「Legend Leadership Development Official Program」です。リーダーシップ開発にも、「地図」のようなものが有ったら便利にちがいない、という着想からこのプログラムは構成されました。

 

自分は、「リーダー」ではないし、「リーダー」になる予定もない。だから、「さしあたっては必要ない」とするのは、もったいないことかもしれません。「リーダーシップ」は誰もが高めることができる力であり、スキルなのです。

「リーダーシップ」の有効性を知り、自ら開発を続けるリーダー達、次代のリーダー達が増えることを願っています。

 

村上紀子

 

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