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きっとそのうちに、春の訪れとともに、おさまるに違いない、いや、おさまってほしい……私も含めて、そう願っていた2020年の年明け。VUCAの時代だと提唱されながら、一体誰が、新型コロナウィルスの脅威を予測できていただろうか。その猛威はあまりにも大きく、私たちの生活を一変させた。

 

地球上の人々がいま、脅威に立ち向かいそれぞれの苦難と闘っている。私たちは、いままで築き上げてきたそれぞれの日常から、離れることを強いられた。しかしながらありがたいことに、日本において、生きていくのに必要なライフラインや食料、日常品は、今のところ閉ざされていない。

 

その中で、私たちは、選択を余儀なくされた。「これは、必要なモノか」「これは、今、必要なモノか」「これは、必要なコトか」「これは、今、するべきコトか」……。そうしていま、私たちは、必須のモノ・コトのなかで暮らしている。ミニマニストであるなしにかかわらず、私たちはいま、必須なモノ・コトとともに、暮らしている。そうして、多くの人が気付いたはずだ。「これでも、生きていけるんだ」。また、知恵ある多くの人は、新しい暮らし方や気持ちのつくり方をを見出したり、努力をしているはずだ。「これも、ありだな」と。

 

企業もいま、選択を余儀なくされている。事業継続の危機であり、イノベーションや新規事業からは当面離れざるをえない企業がほとんどであることが容易に予想される。生産性向上を唄えている時ではない、有事なのだ。雇用維持、資金調達、原材料調達、販路確保、売上確保……いま、最優先は事業の核の維持。いま必要なのは事業維持のためのキャッシュであることが、多くの企業の現実。消費者の購買活動規模は縮小されたまま、急激には戻らないであろう。過剰消費無き暮らし方をおぼえた消費者は、事態収束後も、もとの消費スタイルへは当分戻さないであろう。一層厳しさ増す環境の下、いまそしてこれから、いかに事業を継続していくのか、リーダーはその手腕が問われる。

 

何を守るか、何をするかを、選択していかなければいけない。守るべきものと、手放すべきものを、判断し、あるべき姿のために、手段を変えていくべき時だと。しかしながらこれは、本来の「イノベーション」のプロセスなのではないだろうか。イノベーションは、格好良いものでもなく、派手なものでもなく、強い信念と地道な積み重ねに支えられるプロセスである。大きな痛みも伴うプロセスであるに違いない。イノベーションという言葉が、独り歩きしているかもしれない昨今、「イノベーション」自体の本質を見出し、それぞれのあるべき姿をビジョンに、忍耐と勇気を持って進む時なのだと。リーダーの英断が、ますます求められる。

 

あるべき姿のつくりかた。モノやコトの、本質を捉える。本質を視る。選択肢を持ち、最善を選び、尽くす、やり抜く。まさに、ファンクショナル・アプローチの真髄である。ファンクショナル・アプローチ専門家・技術者はいまこそ、力を発揮するべき。私たちは、あるべき姿のために、最善を尽くす方法を、知っているのだから。

 

どんな壁が立ちはだかろうとも、自ら切り拓いていくことを可能とする、そんな仲間を増やすため、私たちのあらたな projectが始動しています。

 

村上紀子

 

・関連リンク ファンクショナル・アプローチ