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これからの企業の存在意義

世界中を襲った2020パンデミック。ひとの往来がとまり、エッセンシャル・プロダクツを除いて、消費が大きくとまりました。著しく経済が停滞するなか、生き残りをかけて企業・組織は日夜努力し続けています。

ひとの働き方も大きく制御されました。一局集中スタイルから、個別スタイルへと、変化しつつあります。現代の技術革新は、このスタイルを後押しもしました。ひとは、一局集中にとらわれない働き方や、日本においては長年根付いてきた、長期型雇用概念からの離脱という、大きな自由を手にしたのです。個の意志や価値観が尊重される時代となりました。同時に、ひとは自らの能力と成果に対する大きな義務と責任をも、抱えたことになるのですが。そこに気づいているひとは、まだ多くありません。

企業・組織のあり方も、大きく問われる時代となりました。企業の存在意義をあらためて見直し、社会に対する役割を真に、自らに問う時代の到来です。事業再編、組織再編が成されるいま、経営戦略の大きな方向転換を、本格的に求められています。ESG投資や、SDGsはその象徴的な取り組みですね。日本は、生産人口の減少加速という独自の課題も抱え、国は産業界におけるイノベーションを積極的に推進、提唱し続けています。企業は甚だ疲弊しつつも、迫られる施策には対応努力をはかってきた、というのが実情でしょう。しかしながら、もはや「待ったなし」といえるステージに時代は変わりました。「VUCAの時代にどうする」などと、議論している場合ではありません。

そのような状況下、世の中の企業価値の捉え方も、大きく変化しています。企業価値の重点は以下に大きくシフトしました。財務目標の達成だけに目を向けていた時代は、(とっくの昔に)終わったのです。

1.環境問題、社会問題に対する企業の取り組み姿勢

2.人的資本への投資

地球のために、社会のためにいかに貢献できているか。そして、働くひとのために、いかに貢献できているか。個を尊重し、いかに成長させ、力を発揮できる場を創出、整備、または提供できているか。

 

いま、価値創造が、求められています。真のイノベーションが、求められているのです。

 

企業・組織も変化を受け入れるときです。自分たちもやり方を変えるときです。イノベーションは、破壊的創造です。破壊されるがゆえに、リスクがあります。だから、ほとんどの経営陣は、選択しません。選択せずして、どうして価値創造を成し遂げられるのでしょう。選択しなかったときのリスクを、同等に机上に並べるべきではないでしょうか。表面的に「価値創造」を求め、一方では、「前例が無い」ことを理由に提案を拒む企業体質を、認識し、いますぐに改善されることが望まれます。

 

時代を自ら牽引するリーダーシップが、いま企業には求められています。そして、忘れてはならないこと。イノベーションを起こすのは、やはり、ひとなのです。

 

村上紀子