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【人材開発】成長の条件・育成の条件

4月は、新年度がはじまり「新入社員研修」の季節です。「不安しかありません。」そう呟やく人、「はやく会社の役に立ちたいです。」張り切る人……、新入社員の人々も十人十色です。成長のしかたも、それぞれです。フォロー研修で再会する機会には、それぞれの変化があらわれています。

「研修」に関連して、2つの法則をご紹介します。

1)424の法則
ロバート・ブリンカーホフ氏による調査発表, 2007ASTD/米国人材開発機構(人材開発カンファレンス)
【効果のない研修プログラムの原因分析】
・受講者の事前の準備不足 40%
・研修プログラム自体の問題 20%
・実践における環境上の障害 40%

2)721の法則
ロミンガー社創業者マイケル・M・ロンバルド氏とロバート・W・アイチンガー氏による調査発表。調査対象はリーダーシップを発揮している経営幹部。
【どのような出来事や機会が役立ったかの調査】
・経験「各自が自分の仕事経験を通じて職業能力を開発する機会」70%
・薫陶「上位者や先輩などから仕事上の体験を話してもらったり、観察したり真似したりして学習する機会」20%
・研修・読書「読書や研修などの教育機会を通じた学習」10%

これらの法則から「研修」はあまり意味がない、と捉えるのは誤認です。

424の法則から視えることは、受講前後の受講者の、学ぼうとする・成長しようとする意志が重要だということ。あわせて、周囲の支援、実践経験、環境風土が大きく影響するということでしょう。
721の法則から視えることは、424法則同様に、実践経験値をどれだけ高めるかが成長に大きく寄与するということです。そのためには、本人の積極的な努力と、組織であれば実務体験機会提供が求められます。ロールモデルの影響力が高いことも示されています。確かに、高いリーダーシップを発揮している上司のもとで働く人は、成長速度が速いです。加えて、研修や読書を通じて、常に新しい正しい知識・技術を習得する機会が大切ということではないでしょうか。学び続ける人たちなのだと思われます。

成長のしかた、育成のしかたのヒントが多くうかがえる調査結果だと思います。研修実施サイドは、これらを認識したうえで、より効果の高いプログラムや研修の提供をしなければいけません。研修内容の品質確保は当然のことであり、期待以上の学びの時間を提供するべきです。

研修成果は、講師、受講者、そして環境のすべてにより、成り立ち、高まります。どれが欠けても、効果が下がります。そのための、工夫を怠らることなくはたらきかけていかなければいけません。

成長、育成それぞれの条件をまとめました。

成長の条件学びと体験を心から楽しむ
・学び続ける意志を持つ「昨日の自分より、成長した今日の自分」
・学習機会を自らつくる、または学習機会を一層活かす意識をもつ「機会を転機に」
・尊敬できるロールモデルを持ち、研究する「巡り合いに感謝、良いことは真似る」
・経験値を積極的に高める「失敗と思えることも学びの財産」
・環境を自ら改善するはたらきかけをする「自分の場所は自分でつくる」

育成の条件フォロワー(社員・部下・後輩)の成長が自分の成果
・自らが、学び続ける意志を持つ
・自らが、実績も人間力も高める努力を怠らない
・挑戦できる機会を提供する
・環境を、整える

ほかにもあるかと思います。それぞれの環境で、それぞれの立場で、あらためて見つめなおしてみることをおすすめします。
「健全な組織に、人が集い、育ちます。」

 

村上紀子