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【組織開発】【人材開発】経営戦略の基本

組織開発と人材開発は、セットで推進されることが経営戦略の基本です。

どちらか片方だけでは、組織力の確実な向上は望めません。組織も、人も同時に成長していくことが、結果的に「経営を良く」していき、事業成長へ繋がります(SEE理論_参照下記)。

組織開発視点だけの取組みは、問題・課題の抽出が出来ても、その後の計画推進、さらなる発展、継続的な効果や成果を出していくことが困難になることが予想されます。そのため、恒久的にソリューション型支援等外部人材・機関に頼ることになりかねません。

一方、人材開発視点だけの取組みは、一概に否定されるものではありませんが、組織の土壌が良くなければ、あるいは組織の器が備わってなければ、人財は流出していきます。折角人が育っても、活躍することが出来なければ、力を発揮することが出来ないのです。スキルも、能力も、存分に活かされてこそ役立ち、そのモチベーションは組織の在り方に多大な影響を受けています。

 

組織開発と人材開発を、セットで推進していくことが、本質的な事業成長へ導くことができる経営戦略の基本であると、提案しています。

組織の現状を先ずは知り、課題を抽出、整理する。そのためには、現場のキーパーソン達と綿密に対話をし、「ありのままのいま」を捉えることが極めて重要です。その上で、しくみ等の見直しや制度設計、諸問題の改善プロジェクト活動、そして適正な人材育成プログラムと、「計画的・総合的推進」が望まれるのです。

 

弊社では、企業組織が、そのような「計画的・総合的推進」を確実に実行していくため、現場視点での課題抽出(傾聴と対話からのアプローチ)から、実質的組織開発事業計画策定にはじまり、出口を「組織の自走化」とする組織開発支援サービスを提供しています。

「ありのままのいま」を捉え、表面化している課題は勿論のこと潜在的課題もあぶり出し、共に言語化していく初期段階はまさに「傾聴と対話からの伴走支援メソッド」が適用されるフェーズです。(このメソッドは、各支援機関や経営指導・支援者の方々に向けての講習が増え、お伝えする機会が増えてまいりました。)

組織ぐるみの不正や、ルール違反、そして職場で生じるハラスメントと、残念なニュースが後をたちません。そこには、そこで働く人々の悲痛な声が隠れています。不正を行わざるをえない組織風土、責めを逃れるために他者を責めてしまう悲しい循環、あげたくてもあげられない声。道理を理解していても、行動するのは、とても勇気がいることです。

 

健全な組織には、人が集い、育つ。このモットーを変わらず持ち続けています。健全な組織環境が整備されていることはベースです。ベース無くして生産性向上や革新は望めません。

 

組織と人が互いに尊重し合い、成長し続けるシンプルな構図(SEE理論)を、設計し推進していくことは、一見理想論に聴こえるかもしれません。しかし、それは決して理想論ではなく、一つひとつ確実に実行していけば、成し得ないことではありません。

人には、成長意欲が在ります。本当は、挑戦をしたいのです。

人が成長し、活躍できる土壌を、組織は創り続けていく。人は組織に貢献し、組織は人の成長に貢献する。それぞれの役割をあらためて振り返り、やるべき(やりたい)ことを、設定するところからがスタートです。

 

行動する組織と人だけが、目にすることができる景色と、培われる経験という価値が、確かに存在します。

 

村上紀子

参照:関連記事

【人的資本経営とSEE理論】経営戦略としての人材戦略

【動画】人材マネジメント「SEE理論」

【傾聴と対話】伴走支援メソッド