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【組織開発】問題把握と課題設定・計画策定

組織開発とは、組織をより健全にし、より効果性を高めるための計画的な変革の過程です。「より健全に」、「より効果性をたかめる」ための意思決定と、あるべき姿に向けての、「計画的な」推進が求められます。

 

■問題把握

組織開発規模(取組みエリア)の大小を問わず、抱えている問題から現状把握をしていきます。組織の問題が把握されている場合と、されていない場合があります。

1.問題が把握されている場合

問題の検証が必要です。基本的な(日常的な)問題なのか、突発的な問題なのか。影響先、影響を及ぼす範囲、そして影響の内容はどのようなものなのか。そもそもそれは真の問題なのか等、ていねいな検証が求められます。

本質的な問題を捉えることが出来なければ、以降の取組みが的外れなものになってしまったり、非効率な活動に陥ってしまったりと、本末転倒な事態になる可能性があります。

2.問題が把握されていない場合

あるべき姿と現状の姿が認識されていない状態ということです。この状態はさらに、二通りに分かれます。

一つは、問題意識があるケースです。問題は把握できていないが、発見できていないだけかもしれない、あるいは何かをより良くすることができるはずだという、意識が存在している状況です。対象は定かではなくとも、問題意識があれば、現場検証から、問題の抽出をしていくことは可能です。業務の可視化、人の想い(意見)の可視化を図ること等を通し、それまで見えていなかった問題が現れてきます。

もう一つは、問題意識が無いケースです。この場合は、組織開発の入り口=機会を得ることが難しくなります。具体例を挙げると、「上手くいっているのだから何もしなくて良い」と考えている状態です。組織の成長は、トップリーダーの考え方に大きく左右されているのです。

 

■課題設定と計画策定

問題を正しく捉えることができたなら、課題整理と課題設定が可能になります。計画の策定も可能になります。

緻密で机上の空論のような計画ではなく、実質的な(達成可能な)計画が策定されることが求められます。本質的な問題を捉えることが重要である所以です。

果てしなく遠いゴールだけを指されたのでは、行動変革はなかなか起こり得ません。実質的な計画には、的確なマイルストーンが設定されています。検証や判断を容易にするための評価軸も整備されます。実行と検証を怠ることなく確かめながら、推進していくことができるのです。

計画は重要ですが、道具にすぎません。ゴールに向かっていくために、役立つ道具です。「役立つ」ように作り、「役立つ」ように活用しなければ「計画」の意義がありません。

巷では、「KPIは要らない」とか、「事業計画や数値に縛られる」など疲弊の声も時々聴こえます。それは、「実質的な計画になっていない」ことや、「計画通りの実行が目的になっている」ことが予想されます。数値的・定性的指標も、計画も重要です。ゴールに向かっていくための、役立つ計画策定と、役立つ活用の仕方の共通理解が求められます。

 

組織開発において、真の問題把握、そして適切な課題設定は確実に行われるべき重要なプロセスです。

 

村上紀子

 

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